ドラクエ3のリメイクに駄作が存在した残念すぎる理由【祝!HD-2D版発表】

1988年、社会現象を起こした大ヒットRPGがファミコンでリリースされました。その作品の名前は『ドラゴンクエスト3』。
連日販売店に長蛇の列ができるほどの圧倒的な人気を誇りました。当時発売されたDQ3のカセット容量はわずか256KB、スマホで撮影した写真よりも少ないという限られた容量の中で、当時としては画期的なシステムをいくつも盛り込み、その完成度の高さは歴代最高だと主張するファンも多い名作です。
そしてその人気の高さから、様々な媒体でリメイク作品が発表されました。
ところがある時期を境に発表されるリメイク作品がことごとく駄作という評価を受けてしまいます。
なぜ大ヒット作品のリメイクにもかかわらず、そのような評価を受けてしまったのでしょうか?
その理由を結論から言うと『改良できるはずなのにしなかった』からです。
ドラクエ史上最高の神ゲーとも言えるDQ3に駄作が存在していた…という衝撃の事実をHD2Dリメイクが期待される今こそ、その歴史を教訓として振り返って解説していきます!

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目次

初代ドラクエ3とは?

まずはリメイク作品を知る前に初代ドラクエ3について見ていきたいと思います。初代ドラクエ3はFC(ファミリーコンピューター)でリリースされました。RPG作品の基礎をユーザーに伝えたのが『DQ1』と『DQ2』。そして『DQ3』で完成形として発表されたことがドラクエの生みの親の堀井雄二氏から語られています。

そんなドラクエ3には、これまでになかったキャラメイクや転職システム、自由度の高いストーリー構成、実はDQ1の過去の世界だったという衝撃のシナリオなど、いくつも斬新なアイディアが盛り込まれ反響を呼びました。
その結果これまでのドラクエファンだけでなく多くの新規ファンを獲得することに繋がり、ドラクエ人気の火付け役ともなった作品です。
そんな大人気の本作ですが、リリースされた当時の環境では表現に限界がありました。冒頭でもお伝えした通り、ドラクエ3のカセットの容量はわずか256KBでした。しかし、シナリオライターの堀井雄二氏がもってきた原稿はその倍の量があり、ゲーム内の多くの要素を削る必要がありました。

  • シナリオの一部
  • オープニングムービー
  • タイトルロゴ表示

これらの内容をカットすることになり、さらにはBGMにも影響を及ぼします。
当時はFCの使用上、音を同時に3つまでしか鳴らすことができませんでした。天才作曲家すぎやまこういち氏のアイデアで、FCとは思えない重厚なメロディーに仕上がっている本作。しかし制作の裏にはかなり多くの縛りがあったってことなんですね。
そして演出面にも容量制限の影響は出ています。
戦闘中の背景は真っ暗であり、基本的にキャラの動きもありません。しかしそれだけの制限を受けながらも大ヒットを記録し、人々の記憶に強く残ることになりました。

知られざるリメイク作品の秘密

ここからはドラクエ3のリメイク作品の数々を見ていこうと思います。
リメイクのリリースの発表順はこちらの通りです。

では発表された順に各作品の仕様を見ていきましょう。

SFC版ドラクエ3(1996年)

リメイク1作目はSFC(スーパーファミコン)版です。
ハードがSFCになったことでカセットの容量も大幅にアップし、それに伴いFCでは実装できなかった様々な要素が追加されました。グラフィックは色鮮やかになり映像もより細かく描けるようになりました。使用される音楽はFC版をベースにオーケストラ風のアレンジが加えられています。中でも好評だったのはモンスターの攻撃にモーションが追加されたことと、すごろく場という娯楽施設です。
FC版では全く動きのなかった相手モンスターですが、本作では攻撃に合わせ独自の動きを見せ、これにより躍動感のある戦闘画面が演出されファンを喜ばせたのです。
すごろく場とはその名の通り、すごろくを楽しむことができる娯楽要素です。パーティーメンバーのうち1人が代表してすごろくに挑戦し、止まったマスによって様々なイベントが発生します。最強クラスの武器が拾えることもあれば、敵と戦わされてそのまま全滅させられたりなど、何度やっても飽きないこのすごろく場はプレーヤーを喜ばせました。

また新たに裏面も追加されました。ラスボスのゾーマを倒せばゲームクリアだった原作のFC版、しかし本作はその後に謎の塔というステージが追加され、非常に手強いモンスターたちが登場。そして裏ボスのしんりゅうはゾーマを大幅に上回る強さを持っています。さらにそのしんりゅうを一定ターン数以内に倒せば、3つの選択肢からご褒美がもらえるというやりこみ要素も追加されました。

GBC版ドラクエ3(2000年)

こちらは作品に対する評価も高く、SFCで追加されたモンスターのアニメーション、すごろく場、裏面はそのままに『新ステージ』『新モンスター』『新装備』などが新たに追加されました。

また『モンスターメダル』というやり込み要素も加わり、歴代で最も長く遊べる作品になったのです。

ガラケー版ドラクエ3(2009年)

こちらはSFC版を元にしながらも、いくつかの内容が変更されたものとなっています。
特筆すべきは、すごろく場とモンスターのアニメーションが廃止された点です。リメイクで追加された内容の中で評判が良い点だっただけに、それを残念に思うユーザーも多くいましたが、携帯電話でどこでもDQ3ができるという点は当時としては画期的であり、100万DLを超える大ヒットを記録しました。

Wii版ドラクエ1・2・3(2011年)

DQ25周年記念で発売されたのがWii版でした。しかしこちらはFC版、SFC版をそれぞれ移植した作品です。内容がリメイクされたわけではないので、特に大きな変更は加えられていません。

スマホ版以降の作品

5作品目はスマホ版、6作品目はPS4版、3DS版が同時にリリース、そして7作品目はswitch版がリリースされたのですが、これらの機種はいずれもガラケー版を基にした内容で、大幅な変更が加えられることはありませんでした。

駄作と呼ばれた本当の理由

ここまでリメイク作品の仕様についてみてきましたが、これらの全てが『駄作』という評価を受けたわけではありません。ではどの作品がそう言われてしまったのか?
駄作と呼ばれ始めたのは、5作品目のスマホ版からです。ここから評価が著しく下がることになります。
スマホ版とそれまでのリメイク作品の評価を分けた決定的な要因は、ガラケー版の焼き回しかどうかという点です。
これだけの説明ではわからないと思いますのでもう少し詳しく説明すると、実はリメイク作品には3種類のパターンが存在します。SFC版、GBC版、ガラケー版の三種類です。

  • FC版を基にリメイクしたのがSFC版
  • SFC版の内容をそのまま継承しつつそこへ更に改良を加えたのがGBC版
  • SFC版を基に携帯アプリでも遊べるようにゲームを簡略化したのがガラケー版

お伝えした通りガラケー版は容量を削る必要があったため、モンスターの攻撃モーションをはじめとした大きな容量を必要とする要素が削られています。ですがそれはガラケーだから仕方ないということでユーザーも納得できました。
しかしそのあとにリリースされたスマホ版、PS4版、3DS版、switch版では容量を削る必要がないにも関わらず、何故かガラケー版の仕様を引き継いでいるのです。

つまりDQ3リメイク作品が駄作と呼ばれたことの真相は、『ガラケー版を最新機種でリリースしたことでファンの反感を買った。』ということになります。

ちなみに何故ガラケー版を引き継いだかという理由は未だに明かされていません。確かにガラケー版を引き継いだ方が制作は楽だと思うのですが、それ以前のリメイクが好評だっただけに残念に思ったユーザーがいたのも仕方ないと思います。

新たなDQ3への期待


2021年5月27日にはDQ3リメイク最新作が発表され、公開された映像はかなり高画質で、これまでのDQ3のイメージを塗り替えるような新しい可能性を感じさせてくれます。次回作のDQ3リメイクはどういった作品になるのか、これは皆さんかなり楽しみだと思います。

皆さんが考える新しいリメイクに期待するものがあればぜひコメント欄にお寄せください!

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